年中行事

七五三の由来となった3つの儀式と千歳飴がお土産になった理由

子供の成長を祝い、親子そろって神社にお参りをする七五三。

数え年で5歳になった男の子、3歳・7歳になった女の子が、毎年11月15日に晴れ着をきて神社・氏神様を参拝する日本の年中行事です。

着物やスーツで着飾って、神社にお参りして、千歳飴をもらって・・・。

自身も子供の頃にやっているので当然知っていると思っていたのですが、

タイガ
タイガ
753っていつやるんだろ?
ママ
ママ
男の子の衣装はやっぱり袴?それとも動きやすいスーツ?

と七五三について知らないことだらけであると気がつきました。

この記事では、七五三の由来となった3つの儀式「髪置きの儀」「袴着の儀」「帯解きの儀」と千歳飴の紹介します。

気になる部分があったら、ぜひ読んでみてくださいね。

753の日程・衣装・神社の選び方はこちらの記事にどうぞ。

男の子の七五三はいつ?お参り時期・日程・衣装・料金など疑問を解決2018年の七五三のおすすめ日程をピックアップ。男の子・女の子別の年齢早見表とお祝い仕方、参拝時の衣装・服装を着物にするかスーツにするかといった753に関わる色々な疑問を解決。ご祈祷してもらう神社の選び方や謝礼・御初穂料の相場・のし袋の書き方も紹介。...

七五三(753)の由来・意味・儀式

七五三の由来・意味

七五三の起源は、平安時代までさかのぼるといわれます。

いまのように医療が発達しておらず、食糧事情も不安定だった昔は、乳幼児の生存率がいまのように高くありませんでした。

子供が無事に育つことが当たり前ではなかった時代の中、子供がすこやかに成長することを喜ぶのは親として当然の心情ですよね。

無事に成長した子供の姿を神様にみせて感謝・お祝いし、今後の健康・長寿を祈祷したことが、七五三のはじまりです。

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七五三の定着

元々は宮中・公家の行事でしたが、江戸時代に入ってから、武家を中心に広く浸透しました。

数え歳の3歳・5歳・7歳の年齢に合わせて、近所の神社や氏神様にお参りする行事として定着したのも、江戸時代の頃だと言われています。

3・5・7はいずれも縁起のいい数字であり、それぞれの年齢の儀式は次の通りです。

七五三の由来となった3つの儀式

七五三は「髪置きの儀」「袴着の儀」「帯解きの儀」という3つの儀式が由来になっています。

  1. 3歳(男の子・女の子):髪を伸ばし始める『髪置きの儀(かみおきのぎ)』
  2. 5歳(男の子):男児がはじめて袴を着る『袴着の儀(はかまぎのぎ)』
  3. 7歳(女の子):女児が着物の帯を使いだす『帯解きの儀(おびときのぎ)』

1.髪置きの儀(かみおきのぎ)

1.髪置きの儀(かみおきのぎ)

髪置きの儀(かみおきのぎ)は、3歳の男の子と女の子のお祝いの由来。

「髪が白くなるまで長生きできるように」という親の願いが込められた儀式(行事)です。

いまは女の子がメインの行事になっており、男の子はやったりやらなかったりの行事となっています。

「髪立の儀(かみたてのぎ)」「櫛置の儀(くしおきの儀)」とも言われます。

平安時代は男女とも生後7日目に産毛をそり、3歳の誕生日まで丸坊主でいる風習がありました。

3歳の誕生日をすぎてから髪を伸ばしはじめることで、健康な毛髪が生えてくると信じられていたからです。

子供たちが頭髪をそるのをやめて伸ばす際に、子供の頭に白髪になぞらえた白い糸をのせ、我が子の健やかな成長と長寿を願いました。

2.袴着の儀(はかまぎのぎ)

2.袴着の儀(はかまぎのぎ)

袴着の儀(はかまぎのぎ)は、5歳の男の子のお祝いの由来です。

男の子がはじめて大人と同じ袴を身につけることで、男として社会の一員として認められたことを意味します。

さいしょは幼児にはじめて袴をはかせる儀式として男女問わず行われていましたが、江戸時代になってから5歳の男の子の年中行事として定着。

碁盤の上に立って吉方を向きながら袴に着替えたり、冠をつけて四方にお辞儀をしたりします。

碁盤は勝負の場や人生を表しており、碁盤の上に乗ることで「どんな場面・勝負にも勝てるように」という願いが込められています。

皇室では「着袴の儀(ちゃっこのぎ)」と呼び、男女問わず行われます。

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3.帯解きの儀(おびときのぎ)

3.帯解きの儀(おびときのぎ)

帯解きの儀(おびときのぎ)は、7歳の女の子のお祝いの由来。

「紐直しの儀(ひもなおしのぎ)」「紐落としの儀(ひもおとしのぎ)」とも言われます。

昔の女の子は付け紐のついた幼児用着物を着ていましたが、数え年で7歳になると、本仕立ての着物に丸帯という大人と同じ着物に替わります

初めての着物を帯で結ぶことを帯解きと言い、女の子が女性の仲間入りしたことをお祝いする年中行事です。

千歳飴が753のお土産になった理由

千歳飴の由来

江戸時代に浅草の飴売りが、お宮参りのお土産として売り出したのが由来です。

子供が長生きするようにと縁起をかつぎ、「千年飴」と名づけて売りだしたのが始まりだといわれています。

長く引っ張って伸ばした飴で長寿をあらわし、子供が健康に長生きするという願いが込められています。

アメは紅白カラーで作られており、袋には松竹梅や鶴亀を描き、縁起のいい色・絵柄が採用されています。

さいごに

いかがでしたか?

この記事では、七五三の由来となった3つの儀式と千歳飴がお宮参りのお土産になった契機について紹介しました。

七五三は思った以上に知らないことだらけでしたが、子供の成長を喜び、幸せを願う親の気持ちは、いつの時代も変わらないことがわかりましたね。

現在の七五三は形式ばったところはかなり薄れてきているものの、子供の成長を喜んでお祝いする年中行事であるということを意識してあたると、よりいっそう子どもへの愛情が深まる思い出深いイベントになること間違いなしです。

少しでも参考になれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。